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診療報酬改定率 10年ぶり引き上げ 0.19%
厚生生労働省は23日、10年度の診療報酬全体の改定率を0.19%引き上げることで合意した。医師不足が目立つ産科や小児科などを充実させるため、医師の技術料にあたる「本体部分」を1.55%引き上げる一方、薬の公定価格「薬価」などを1.36%引き下げた。全体のプラス改定は2000年度以来、10年ぶり。
患者や公的保険から医療機関に支払われる診療報酬は、「本体」「薬価」を合わせたものだ。0.19%増は医療費ベースで約700億円増となる。厚労省の試算によると、年収374万円の中小企業の平均的な会社員の場合、保険料が年間285円程度、外来の窓口負担(3割)は1カ月当たり7.8円上がるという。
<緑内障>「正常眼圧型」はアラフォー世代が団塊世代下回る 「目の疲れ」と放置傾向に
<緑内障>「正常眼圧型」はアラフォー世代が団塊世代下回る 「目の疲れ」と放置傾向に
40歳以上の日本人の20人に1人が発症し、中途失明の原因の1位になっている「緑内障」について、アラフォー世代(38~43歳)の女性は、団塊の世代(59~61歳)の女性よりも認知度が低いことが製薬会社「ファイザー」(東京都渋谷区)の調査で分かった。目の不調や疲れがあっても病気を疑う人は少なく、緑内障を疑う人はほとんどいないという。 調査は、1月に38~43歳の女性500人と、59~61歳の女性500人を対象にインターネットで実施。「知っている目の病気」で、「緑内障」は、アラフォー世代84.4%、団塊世代89.8%が知っていたが、「正常眼圧緑内障」を知っていたのは、団塊世代で24.1%、アラフォー世代で16.4%。そのうち、「眼圧が正常の範囲内でも緑内障になることがある」ことを知っていたのは、団塊世代が73.1%、アラフォー世代は58.0%。「点眼治療で進行を止められる」ことについては、団塊世代50.9%、アラフォー世代は37.7%だけが知っていた。 アラフォー世代の85.6%が「目が疲れる」「目が乾く」などの目の不調や異常を感じているが、そのうちの60.7%が原因を「疲れ目」とし、「なんらかの病気」を疑う人は3.7%、「緑内障」を疑う人は0.5%にとどまった。緑内障は自覚症状がないまま視野が欠け、放置すると失明の恐れもあり、同社では1年に1度、緑内障の検査を受けることを進めている
アルツハイマー病600人対象に臨床研究 早期診断目指し
アルツハイマー病の治療を目指す600人規模の臨床研究が近く始まる。5年間で二十数億円を投じ、治療薬の開発と有効性の検証に重要なアルツハイマー病の進行解明、診療所でも早期診断ができる体制を目指す。この病気では国内最大規模の臨床研究になる。
プロジェクトを支援する新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とリーダーの岩坪威・東京大教授(神経病理学)らが19日、発表した。
国内認知症患者は約170万人といわれ、その6割以上がアルツハイマー病だ。発症に先立ち、軽度認知障害(MCI)と呼ばれる症状が見られる。その5~10年前にベータアミロイドと呼ばれる異常たんぱく質の蓄積が始まる。症状の進行を遅らせる薬はあるが、根本治療薬の開発と早期診断が課題だ。
計画では、東大病院など36医療機関▽製薬企業10社と画像診断装置メーカー7社が参加。60~84歳の健康な人やMCI患者、早期アルツハイマー病患者の計600人に2~3年間、脳の画像診断と脳脊髄(せきずい)液や血液検査、認知機能テストを実施する。認知症の進行と医学データを検証し、早期診断のための指標作りなどに役立てる。
病院の言葉」を明解に―国語研が都庁で講演
難解な医療用語を分かりやすく―。医療者と患者のコミュニケーションの向上を図るため、2007年に設立された独立行政法人国立国語研究所の「病院の言葉」委員会。昨年秋にまとめた中間報告では、「炎症」や「エビデンス」など57語について伝達の工夫を提案した。3月の最終報告発表を間近に控え、同研究所研究開発部門言語問題グループ長の田中牧郎氏がこのほど、東京都庁で医療者を前に講演した。田中氏は「これ(提案)がマニュアルとして受け止められるとまずいので、あえて言葉はこのぐらいに限り、考え方を示した。あとは現場で応用していただきたい」と語った。
中間報告で提案された57語の選定の経緯はこうだ。
まず、同委員会が現場の医師に実施したアンケートで、医療者が患者とのコミュニケーションで問題があると感じている言葉を調査。その結果、800種類の用語が寄せられた。その800語を分析したところ、(1)患者に言葉が知られていない(「重篤」や「日和見感染」など)(2)患者の理解が不確か(「炎症」や「ショック」など)(3)患者に理解を妨げる心理的負担がある(「腫瘍」や「予後」など)―の主に3つに分類された。それぞれの用語を各類型に当てはめる目的で、選定した100語について、非医療者を対象にさらに調査を行った。
中間報告では、(2)を理解度と認知度の観点から、▽意味が分かっていない▽知識が不十分▽別の意味と混同―の3つに細分化。その上で、(A)日常語に言い換える(B)明確に説明する(C)重要で新しい概念を普及する―の3つの工夫を示し、さらに100語の中から選んだ57語について提案した。
クラゲ たんぱく質クニウムチンが変形性関節症に効果
エチゼンクラゲなどに含まれるたんぱく質「クニウムチン」が、関節の軟骨がすり減る「変形性関節症」の治療に効果があることを、東海大の佐藤正人准教授(整形外科学)らが動物実験で突き止めた。3月に東京都内で開かれる日本再生医療学会で発表する。
変形性関節症は加齢やけがが原因で歩行困難になる病気で、国内に約700万人の患者がいるとされる。ヒアルロン酸を関節に注射して進行を遅らせることができるが、根本的な治療法はない。 クニウムチンは理化学研究所などが07年、エチゼンクラゲから見つけた。人間の胃液の主成分「ムチン」に似た構造を持つ。 佐藤准教授らは、関節の軟骨の表面にもムチンがあり、変形性関節症の人はその量が少ないことに着目。変形性関節症のウサギで実験したところ、ヒアルロン酸だけを注射したウサギより、ヒアルロン酸とミズクラゲやエチゼンクラゲから採取したクニウムチンを注射した方が、軟骨の厚さの回復がよく、損傷の度合いや範囲も大きく改善した。















