一昨日27日、「産業カウンセラー養成講座」の面接実習が終了した。7ヶ月間、81時間にわたる長期の実習だった。7ヶ月の間には体調不良や家庭の事情、職場の事情等、思いもしなかった環境の変化もあっただろう。次々に課される在宅課題をうらめしく思ったこともあっただろう。実習の中で自信を失うこともあっただろう。そんな種々の困難を乗り越えて、60名の受講者が無事に終了していった。
　　
　　この講座では7ヶ月間、ひたすらに「傾聴」を学ぶことになっている。傾聴があらゆるカウンセリングの基礎になっているという認識からである。これからカウンセラーの道を目指す人にとって傾聴が不可欠なのは勿論だが、カウンセリングとは無縁の生活を送る人にとっても、傾聴の基本的態度や技法は、実社会の中でおおいに役立つと思う。苦労したこの7ヶ月間の学びを忘れないで欲しい。

　　来年1月には、実技と理論の試験がある。結構難しい試験である。
　　みなさん、しっかり勉強して全員が合格の通知を受け取ってください。

　　実技指導者にとってもこの7ヶ月間は緊張の連続であった。色んな価値観や性格をもつ、色んな受講者がいる。生身の話をやり取りするのだから、その場その場で何が起こるか分からない。今日から来年開講の4月まで、その緊張からしばし開放されることになる。（2012.10.29）