愛猫シロは20歳だ。ただし推定年齢である。いずこからか舞い込んできた猫なので正確な年齢は分からない。我が家に舞い込んで間もなく4匹の子供を産んだ。その出産の時を2歳と推定して、その後の年齢を数えている。その結果が20歳だ。

　　猫の20歳は人間では何歳ぐらいに相当するのだろうか、動物病院から貰ってきた換算表によると96歳となっている。相当のおばあちゃん猫であることは間違いない。

　　そのシロだが、最近とみに衰えが目立つようになってきた。
　　居間のソファーに跳び乗るのもヨイショという感じである。数日前には跳躍に失敗してずり落ちる姿を目撃した。以前はしょっちゅう上り下りしていた2階への階段には寄り付きもしなくなった。
　　毎日ほとんど寝ている。猫はよく寝る動物ではあるが、その寝る時間がとても多くなった。
　　移動するのは家の中、居間や洗面所など、せいぜい半径5メートルの範囲である。家の外には殆ど出なくなった。
　　心配なのは、ここ数日、食べる量が極端に少なくなったことだ。缶詰もカリカリもあまり食べなくなった。好きな牛乳にも寄り付かなくなった。つれてウンコもあまりしなくなった。

　　クリとトラに続いて、シロも天国に召される日が近づいているようである。（2012.06.12）