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てげてげブログ
2012-02-24

375) 親の婚活

  仕事柄「就活」という省略語には早くから馴染んできた。最近はちょくちょく「婚活」という省略語も耳にするようになった。

  先日、なにげなくテレビを見ていたら「親の婚活」という特集をやっていた。息子があるいは娘が30歳も半ばを過ぎた、あるいは40歳をとうに越している。しかし当人にはちっとも結婚する気がないようだ。このまま齢を重ねさせていいものか、早く結婚させないと孫の顔を拝めそうもない・・・親としては息子や娘のことが気になって仕方がない。

  そこに目をつけた商売人(事業家というべきか?)がいた。

  結婚しない息子や娘の親たちに案内を出す。集まる場所はホテルの会場。はじめは男性の両親側と女性の両親側に別れて着席する。息子や娘の経歴一覧表が配られる。ここで目星をつける。
  時間が来ると、男性側の両親は一斉に移動を始める。目星をつけておいた女性の両親の所に行って、身上書や写真を見せ合いながら、息子や娘の売り込みをする。お互いに気に入ったら、身上書と写真は交換して持ち帰る。
  そしてまた次の相手のところに移動する。その繰り返しで、制限時間内に数件の交換を成立させて散会となる。人気の女性のところには行列が出来るらしい。

  必死になってその行事をこなす親達がいじましい。持ち帰った身上書と写真は、息子や娘に渡す。彼らが気に入れば連絡を取り合って付き合いが始まり、うまくゆけばゴールインとなる。
  もう何回もそのお見合い会に参加したという常連の両親もいた。

  私の知る範囲では、どんな動物も子孫繁栄のための相手は自分で見つける。親に見つけてもらう動物がいるという話を私は知らない。
  合わせて同性愛者のニュースが増えていること、セックスレス夫婦が増えているらしいこと、異性に関心のない若者が増えているらしいこと等々、人間は種の保存本能が退化しつつあるのかもしれない・・・話が大きくなり過ぎました、ハイ。(2012.02.24)

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