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てげてげブログ
2010-06-09

175)政治主導という言葉 2010.6.9

  菅内閣誕生、初閣議で政権運営の『基本方針』なるものを決定し、その中に『官僚との連携』という一項目を打ち出したという報道があった。

  民主党政権がスタートして以来、政治主導という言葉がやたら目に付くようになった。政治主導とは何を意味するのか解らなかったが、どうも政治家主導と言う方が当っているらしい。
  官僚がこれまで行使してきた権力を剥ぎ取って、かわりに政治家が行使するということのようだ。このためにマスコミと手を取り合って官僚バッシングを繰り返し、挙げ句の果てに、役所の中では大臣や副大臣や政務官といわれる政治家達が、官僚の代わりに電卓やパソコンと睨めっこしているとか、いないとか-----。
  何故に官僚を敵視し、排除し、彼らのやる気を失わせねばならないのか私には分からない。優秀で専門分野に強い官僚を使いこなす方が政治家も得ではないのか、政治家はその上で政治家でなければ出来ないことがいっぱいあるだろう、と思い続けてきた。
  長年その仕事を専門にし、手馴れている官僚をうまく使わないから、民主党政権はあちこちで失敗を積み重ねてきたのではないのか。普天間の失敗も原因の一つはそこにあるのだろうと思う。
  菅内閣の基本方針はそのことに気付いたということであろうか。自民党にとっては今迄よりも手強い相手を迎えたということかもしれない。

  今はマスコミも評論家も政治主導を唱えている。その言葉の中に、選挙で選ばれたからという根拠だけで、政治家万能のような空気が含まれているような気がして恐ろしい。私自身は政治家という人種をあまり信用してはいない。自分が選挙で勝つためには何でもありの人種、胡散臭い人種だと感じている。民主主義というのは選挙が全て、恐ろしい。

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