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てげてげブログ
2009-11-19

107)赤字の家計 2009.11.19

  某家の家計。ここ数年、毎月の月収が50万円程度の家庭である。一方で毎月80万円からの支出を続けてきた。その赤字は借金で埋めてきた。これまで親戚縁者から借金を重ねてきたので、その借金だけでも膨大な額にのぼっている。
  今年は不景気で残業も減って、月収は40万円を切りそうだ。収入が減るのだから、家計を切り詰めて支出を絞るのが当然の話だが、しかし支出の見込は逆に増えるのが確実だ。90万円を超えて100万円にも届きそうだ。その大きな原因は、父親が家族の人気取りのために、あれも買ってやる、これも買ってやると色々約束していることにある。妻にはダイヤの指輪を、息子には最新のゲーム機を、娘にはブランドものの洋服を-----。
  これに必要な資金は、現状の出費の無駄を削れば簡単に捻出出来ると考えていた。そこで外部の人の力も借りて大々的に仕分けをしてみたが、削れる無駄はわずかなものだった。
  約束を守らないと父親としての信頼を失くしてしまう。長年の努力でようやく信頼を勝ち得たのだからそれは避けたい。
  約束を履行するためにはまたもや大きな借金を重ねなければならない。自分の代で返済できる見込はないので、子供達がその借金を背負うことになる。それでも父親としては約束を反故にする勇気はない。家族との約束を守りたいと考えている。

  国家の財政をこんな簡単な図式で表せるとは思わない。しかし危機的な国家財政にあって、人気取りのための無駄な「ばらまき」施策は是非とも止めて貰いたいと思う。
  個人的には子供手当には反対である。少なくとも高額所得者にお金を配る愚だけは止めて貰いたい。少しぐらいのお金を貰ったからといって出生率があがるとも思えない。出生率を高めるためには保育所等のインフラの整備や、女性が出産後も働き続けられる環境整備や、打つ手は他に色々あるんじゃないか。金を使うならもっと有効に使ってもらいたい。
  高速道路の無料化も絶対反対である。ガソリンを撒き散らし、交通渋滞を起こして、挙句の果て、その赤字分は利用しない人も含めた税金から穴埋めするということでは納得できない。受益者負担、利用者負担で何が悪いのか。無料化で景気が浮揚するなんて思えない。フェリー業界やバス業界のようにそれで大きな打撃を受ける分野だってあるじゃないか。
  農家の戸別補償も反対である。日本の農家の多くは兼業農家である。田畑を所有する地元の兼業サラリーマンがどんなにゆとりのある生活を送っているか、長年、専業サラリーマンのこの目で見てきた。そこにまたお金をばらまくなんて理解できない。赤字を補填することによって、日本農業の競争力を弱め、そこに不正の温床が生まれるという専門家の指摘もある。
  マニフェストは聖書ではないはずだ。一度発表してしまったから、もう修正出来ないというものでもないと思うのだが------。いやいや、来年の参議院選の票が欲しいだけなんだ、というのなら次元の違うお話で-----ヨケイナオセワデゴザイマシタ。スンマセン。

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