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てげてげブログ
2008-12-01

13)そりゃ~ないよ 2008.12.1

 先週末、新聞第一面の『「非正規」雇い止め3万人』という見出しが目を惹きました。厚生労働省の調査結果でした。調査は全事業所ではないから、実態はもっと多くの雇い止めが行われているとみているとも記されていました。
 歴史は繰り返す。猫の手も借りたい繁忙期、そして景気の後退とともに途端に重荷になってくる労務費。始めは非正規雇用者から、それでも乗り切れなくなったら次は正規社員の削減へ。企業も生き抜いていくためには、仕方の無い処置なのだろうとは思います。しかし、ちょっと早過ぎやしませんか、という気もします。
 景気の動向を早読みして、敏速な手を打つ、優秀な経営者とはそんなものかもしれません。だいぶ前になりますが、リストラを発表した企業の株価が高騰するという時代があったように記憶しています。「我が社はリストラをしない」と発言した大企業の経営者が投資家筋から不評をかったような記憶もあります。
 なんでもかんでもグローバルという名のアメリカ流。効率経営。株主重視。利益、利益、利益。そんなもんかなあ。日本の企業にはもっと暖かい心をもち、従業員を大事にしていた時代があったんじゃないかなあ。
 責任を負わない者の単なる思い付きであり戯言です。非正規であろうと正規であろうと、人に手を付ける為には条件がある、という法的規制をしたらどんなもんでしょうかねえ。例えば企業が赤字になったら仕方ないとか、利益が何分の一になってからでないと許可しないとか-----。こんな戯言、誰も相手にしてくれないとは分かってますけどね。

 同じ記事の中に、内定取り消し331人という小見出しもありました。これには怒りを覚えました。「そりゃ~ないよ」と言いたくなりました。夢多き新卒者、これから社会に飛び立とうとする若者達。私はある大学でキャリアカウンセラーとして、学生さんの就職活動のお手伝いをしています。一つの就職先に辿り着くまでの、半年以上に及ぶ、悩み、迷い、努力、苦労を常日頃から目にしています。内定をもらった時の喜びを一緒に分かち合っています。
 それらが企業側の一方的な都合で、一瞬のうちに粉々になる。しかも今からではまともな就職先も残っていない、そんな時期になってから。そりゃ~ないよな~。

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