桜の季節が終わった。

例年以上に今年の桜は一斉に咲いたという印象がある。

何処の桜も同じ時期に一斉に満開の姿を見せてくれた。

普段は桜の存在を気が付かなかったそんな場所にも

突然、満開の桜が出現して目を楽しませてくれた。

そしてあっという間に花が消えた。

桜の木は今では全身を新緑に衣替えしてしまって

今では、何処に桜の木があるのか見分けがつかない。

そんな時期、今朝は八重桜が満開であることに気が付いた。

出勤途中の陣原駅、その線路沿いに20～30本の八重桜の木があった。

染井吉野よりもはるかにピンクの色濃い花

ぼっちゃり、ぼっちゃりと固まって咲いた重たげな花

車窓を透かしてそんな花が今を盛りと咲き競っていた。

昨日までは文庫本に夢中で花に気が付かなかったようだ。

今朝は仕事のことを考えながら、ぼんやりと窓の外を眺めていた。

おかげで八重桜の艶姿を拝むことができた次第。

　　　　　　　　　　　　（2017.04.21）