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てげてげブログ
2016-06-15

937) 天才


本屋をぶらぶら歩きしていた。

1冊の本の『帯』が目に付いた。

石原慎太郎著「天才」の帯だ。

帯に書かれた文言を拾ってみる。




「70万部突破」

「石原慎太郎が田中角栄に成り代わって書いた衝撃のモノローグ!」

「高等小学校卒。幼い頃から身につけた金銭感覚と類稀なる人間通を武器に総理にまで押し上がった男の知られざる素顔」

「毀誉褒貶相半ばする男の汗と涙で彩られた生涯!」

「反田中の急先鋒だった石原が、今なぜ『田中角栄』に惹かれるのか」

「家族とは何か?成功するとはどういうことか?女は男にとってどんな存在なのか?」


帯に惹かれてつい買い求めた。

作家であり、政治家でもあった石原慎太郎が、田中角栄に成り代わって「俺は」という一人称で書いた小説である。書かれた事件の一つ一つは、別の角栄本で読んだものが大部分であり、目新しいものは少なかった。


後書きによると、慎太郎は角栄を「先見性に富んだ政治家」であり「愛国者」であるとして高く評価している。それが表れた典型が「アメリカのメジャーに依らぬ資源外交の展開」であり、「それ故にアメリカの逆鱗に触れ、アメリカは策を講じたロッキード事件によって彼を葬ったのだった」と記している。ああ、慎太郎の解釈もそうかと思った。


私は角栄という政治家が好きだ。評判の角栄本はよく読んできた。そんな本の中に、角栄が支配者アメリカの虎の尾を踏み付けて怒りを買い、失脚に追い込まれた、という話はよく出てきた。民主主義の伝道者、アメリカが本当にそんな国なのかどうか、私には完全に納得できないものがまだ残っているのである。(2016.06.15)

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