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てげてげブログ
2015-12-07

837) テロ事件

フランス・パリで同時多発テロが発生し、130人の犠牲者が出た。事件発生後すぐにISが犯行声明を出した。あれからまだ1ヶ月もたっていない。

この間にもいくつかのテロ事件があった。中東やアフリカで起きたテロ事件のことは「ああまたか」とすぐに忘れてしまって記憶にない。


数日前にアメリカで発生した銃乱射事件では14人の犠牲者が出た。当初職場でのトラブルが原因かと歯切れの悪かった警察当局も、テロと断定した。イスラム過激派が直接手を下した組織的なテロではなく、インターネット等を通じてイスラム過激思想に影響された若い夫婦2人の犯行らしい。


日を置かず、昨日はイギリスの地下鉄内で、1人の男が無差別に3人を刺傷するという事件が起きた。気になるのは犯人が「これはシリアのためだ」と叫んでいたと報道されていることだ。個人的な犯行かもしれないが、イギリスがISへの空爆をシリアに拡大した直後の事件であるだけに注意を引いた。


組織的で規模の大きなテロ事件はもちろん恐ろしい。しかし過激思想に染まった個人が、個人として起こすテロも、取り締まり当局の目が届かず、未然に防止しにくいだけに、違う怖さがある。ネット等を通じて過激思想が拡がっているというのも不気味だ。


イスラム教徒の大部分はテロとは何の関係もない人達だろう。むしろテロ事件を苦々しく思っているイスラム教徒が多いことだろう。

しかし一方、テロリストの大部分はイスラム教徒である。貧しさや疎外された移民社会の存在が過激派誕生の背景にあると聞く。しかし仏教徒だってキリスト教徒だって似たような境遇の人達は大勢いるはずだ。イスラム教徒にテロリストが多発するのは何故なのだろうか、私ごときに判るはずもない疑問である。


今後、欧米諸国のISへの空爆は激しさを増すだろう。これに報復するために、テロはますます増えるだろう。

憎しみの連鎖。テロリストとは無縁のイスラム教徒にも周囲から憎しみの目が向けられる、ついにはイスラム教徒と非イスラム教徒との溝が深まり、対立が激化し、世界が不安定化する・・・次々にテロ事件が続く最近のニュースを見ていたら、そんな身の丈知らずの不安が湧いてきたりする。(2015.12.07)

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