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てげてげブログ
2014-12-18

712) 科学者の嘘

この人の名前を久し振りに見た。小保方晴子さん。

今朝の報道によると、STAP細胞の有無を確かめるために、彼女自身が取り組んだ検証実験で、それを作成出来なかったことが明らかになったらしい。


STAP細胞の存在を強く主張していた本人がそれを作れなかったのだから、どうしようもない。結果的には、世の中にそんなものは存在しない、あれは嘘で固められた論文だったということで一件落着になるのだろう。


論文が発表されて世界中の注目を浴びたたのが1月、その幕引きが12月、日本の科学界全体の信用にまで影を落としたSTAP細胞事件は、まるまる1年間の空騒ぎで終わることになる。


しかし私の中には、これで一件落着と割り切れないもやもやが残ったままである。

科学の世界は、何よりも事実が尊重される冷徹な世界だろうと思っている。そのような科学界で、実験すれば分かるはずの、それほど明らかな嘘が通用すると彼女は考えていたのだろうか・・・そんな割り切れなさである。


さらには、テレビの前で「STAP細胞はありまぁす」「私は200回以上成功しました」と胸を張っていたあの自信はどこからくるのか、完全な嘘の上にあんな自信を築けるものか、あるいは彼女は何か勘違いをしていたのだろうか、そんな疑問も未消化のままで残っている。要するに小保方晴子という不思議な人格に私の理解がおよばないということかもしれない。(2014.12.18)


    画像:わずかに葉の残った今日の街路樹。久し振りの好天。

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