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てげてげブログ
2014-02-10

539) 都知事選

  東京都知事選挙がおわり、結果も出た。取るに足らない雑感をいくつか。

  候補者が出揃うまでは大騒ぎしていたマスコミが、このところ都知事選の報道をとんとしなくなった。ははあ、これはもう勝負がついているのだな、と思っていた。

  案の定、午後8時の投票終了直後、8時のニュースで、もう「桝添候補当選確実」のニュースを流していた。まだ1票も開票していないのにである。選挙のたびに、前々から思っていることがある。当選確実という報道は、せめて1割なり2割なり、少しは開票してからにしてはどうか。開票前から結果を出されたんじゃ、候補者も選挙民もしらけてしまう。

  今回の都知事選挙には大量16人が立候補している。上位4人は別にして、残りの12人は何のために選挙に出たのだろうか。何回も出馬しているドクター中松候補を除いて、名前も顔も知らない人ばかりだ。誰が考えても、当選する確立はゼロだろう。本人もまさか当選するとは思っていないだろう。だとすれば出ることによって、何か別のメリット、あるいは利得があるのだろうか。300万円の供託金を没収されるだけのことではないのかと、不思議でならない。

  50%を切る投票率。都知事選だけの話ではない。ちかごろ、もっと低い投票率の選挙も少なくはない。研修とか会合とか、1度休むとつい次も休みたくなる、そんな休み癖がつくものだ。投票に行かないという癖のついた国民が増えているのかもしれない。このままでいいのだろうか。

  細川の殿様は、共産党推薦の宇都宮候補にも遅れをとって惨敗した。細川、小泉、2人の元総理はどちらも錯覚していたのではないか。総理時代の自らの人気や力がまだ生きていると思っていたのではないか。2人とも、もう過去の人である。細川さんは20年前の人、小泉さんだって10年近く前の人である。人の記憶は急速に薄れてゆく。忘れていた人が、突然桧舞台に出てくるというのはあまり気持ちのいいものではない。(2014.02.10)

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