尖閣諸島をめぐる鳩山元総理の発言が物議をかもしている。
香港のテレビに出ての発言である。
「中国からみれば（日本が）盗んだと思われても仕方がない」んだと。
翌日には北京の大学で同様の趣旨の講演をしたんだと。

国賊だ、なんだと、日本中から非難の嵐だ。
一方の中国では絶賛の嵐であるという。
こんな微妙な難しい時期に総理までつとめた人がつまらんことを言うもんだ。

この人の発言はいつも嵐をよぶ。
沖縄米軍基地の「最低でも県外」発言。
米国大統領に対する「トラスト・ミー」発言。
沖縄の米軍海兵隊に関する「勉強すればするほど」発言、等々。

彼はサービス精神が旺盛なのだと解説する人がいた。
目の前にいる人を喜ばせたいという気持ちが人一倍強いのだという。
それが可能かどうか、どんな反響をよぶのか、そんな考慮をせぬまま、
サービス精神が言葉になってほとばしるのだという。

現職ではない「元総理」の肩書きを剥ぎ取ることは出来ない。
思想言論自由の世の中で発言禁止の措置をとることも出来ない。
鳩山家の座敷牢に閉じ込めるなんてことは勿論不可能だ。
元総理としての見識に訴えたくても、こんな事件がおきるのは、それがないからだ。

彼は先ほどの衆院選では、落選の可能性が高かったから立候補しなかった。
政治家として完全燃焼出来なかった欲求不満が溜まっているのかもしれない。
その欲求不満が、元総理の肩書きを利用したい外国にのせられる。

掃いて捨てるほどの遺産は相続したのだし、
国民が迷惑するでしゃばり根性なんか捨て去って、
幸夫人と一緒にゆっくりと海外旅行でも楽しめばいいものを、
と思うのだが・・・　　　（2013.06.28）