「詐欺」という言葉を国語辞典でひくと、「他人をだまして、金品をうばったり損害をあたえたりすること」と定義されている。

　　色んな詐欺があるようだが、記憶に新しいものに「振り込め詐欺」がある。被害者はたいがい高齢者だ。警察当局や銀行は常々注意を呼びかけているが、いまだに被害者が後を絶たない。息子や孫を騙った「おれ、おれ」とかいう電話に、どうしてそんなに簡単に騙されてしまうのか不思議に思う。人は歳をとると、疑うことを忘れてしまうのだろうか。

　　結婚詐欺というのも思い出す。結婚詐欺というのは、だいたい男が女を騙すというのが相場だったはずだ。ところが女性詐欺師が、ネットで知り合った男数人を結婚話で釣り、金をせしめたあげくに、練炭で殺したという事件がマスコミを賑わしたのもそれほど古い話ではない。テレビに出た彼女の映像は、次々に男が騙されるほど魅力ある容姿ではなかったという記憶がある。

　　なんとかいう資産運用会社が、年金基金を相手に何百億かの年金資産を詐取したという事件は、被害額の桁が大きかったのでまだ記憶に残っている。

　　詐欺にあたるのかどうか分からないけど、ひどい事件もある。
　　近頃iPS細胞で話題の「守口尚史」氏のような事例は詐欺に該当しないのだろうか。誰かが直接、経済的な損害を被った訳ではないかもしれない。しかし国の研究助成金みたいなものは貰っていたようだ。これは国民の税金だ。
　　財産的な損害よりも何よりも、国際的に日本人全体の信用を失墜させたという損害は甚大なものがある。

　　また、最初から出来もしないマニフェストなるもので国民を欺き、政権を奪った民主党のやりくちは詐欺にあたらないのだろうか。民主党がマニフェストに掲げた政策の殆どは実行出来ていない。にもかかわらず、そのことを国民に詫びるでもなく、いまだに政権にしがみついている。「ちかいうちに」解散の約束も反故にして、一日でも長く政権の座にしがみつこうと策を弄している。
　　鳩山・菅・野田、歴代の民主党総理は揃いも揃って嘘つきで無責任だ。これが詐欺にあたるなら、民主党は史上最大の詐欺集団だ。

　　こんなにも未熟で無能な民主党が政権の座に居座り続けることにより、国益は日々損なわれている。騙された国民はもっと怒るべきではないか、と思うのだが・・・。（2012.10.17）